お客様の声・施工事例

■依頼は一軒家のバリアフリー、現場は関東

今回のリノベーションは、築40年程の2階建ての一軒家です。大阪でお付き合いのある不動産会社の方のご実家でした。15年程前に奥様をなくされ、80代のお父様がお一人で住んでいます。自宅が古くなってきたことと、高齢になったことから、「バリアフリーの家にリノベーションしてほしい」と頼まれました。

場所は関東でした。いつも仕事をしている職人を関西から連れていくと、工費がかかってしまいます。そこで、まず一緒に仕事のできる地元の工務店を探し、実際の工事はそこに行ってもうらことにしました。

■1階と2階に分けて考えたリノベーションプラン

こちらの一軒家は、全体的に古く、特に水周りを中心に傷んだ所が見受けられました。室内には、奥様の衣服など思い出のある品々や、日常使っていない物がたくさんある状態でした。一方、室内での熱中症など危険が言われている中、エアコンは1台もありませんでした。

ヒアリングすると、1階だけで生活していて、2階にはほとんど上がらないとのことでした。そこで、3部屋ある2階はハウスクリーニングにとどめ、1階の4LDKをバリアフリーにするリノベーションを考えました。あわせて、1階の水周りの一新と、エアコンの設置も提案しました。

一軒家リノベーションに先立ち、持ち物を処分することにもなりました。まず行ったことは、1階と2階にあるすべての物についての選定です。施主様に立ち会ってもらい、残す物と処分する物とに分けていきました。最終的には、当初あった物を3分の1位に減らすことができました。

■面影を残したバリアフリーで、暮らしやすい家に

バリアフリーは、玄関の土間や敷居など、床にある段差の解消と、浴室やトイレへの手すりの設置が主なものでした。1階にある3室の和室の畳はすべて張り替え、各部屋のクロスも張り替えました。トイレと浴室、洗面台そしてキッチンは新品のものに替え、エアコンはよく使う部屋に1台ずつ、合計3台設置しました。

クロスは、奥様と長く暮らしていた部屋の雰囲気を壊さないように心がけました。気分を変えたいというお客様などの場合は、あえて違うタイプのものや斬新なタイプを選ぶこともありますが、今回は、この住宅の40年前、新築当時の雰囲気を想像し、そのイメージにあったものを提案しました。

現場は離れていましたが、工事前に3回の打ち合わせ、約1ヶ月の工事期間中に4回現場に行きました。その間、電話とメールで日々の内容や進捗状況についてやりとりしていたので、現場との連携もスムーズに工事を進めることができました。引き渡しの際にはとても喜んでいただき、現場が離れていても、十分対応できるということを実感しました。

一軒家のリノベーションもお任せ

※施工前、施工後は下記の画像をご覧ください。
 (一段目)施工前、(二段目)施工後、処分した不用品